ガソリンスタンドのアルバイトには、きついイメージを持っている人が多いのではないでしょうか。
ただガソリンスタンドに行くと、若い人がやりがいを持って楽しそうに働いているのをよく目にします。
そのため、このバイトの本当の姿はどっちなのか知りたい人も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事ではガソリンスタンドのアルバイトの仕事内容と、資格の有無についてガソリンスタンドの販促の手伝いを長年行ってきた専門家の立場からご説明します。
ガソリンスタンドのアルバイトって何をするの?
ガソリンスタンドの仕事はフルサービスとセルフサービスでやることが若干異なります。
それぞれの仕事の特徴は以下の通りです。
フルサービスの仕事
フルサービスのガソリンスタンドの仕事内容は給油がメインになります。
お客様が来たらクルマを誘導してガソリンを給油し、窓ガラスを拭いてゴミを捨て、会計をするというのが一般的な仕事です。
またフルサービスでは、このほかに簡単な声掛け(オイル交換やタイヤ交換)をする場合もあります。
チラシを渡すだけのところも多いので負担は大きくはありませんが、質問されたときに回答できるだけの知識は必要になります。
そのほか洗車の拭き上げなどもバイトがやることが多い仕事です。
夏だけでなく冬も洗車の需要はあるので、ガソリンスタンドのアルバイトがきついと感じる部分です。
セルフの仕事
セルフのガソリンスタンドでは、フルサービスと違ってお客様のクルマに給油することはありません。
給油する機会があるのは、セルフ給油が慣れていない人に給油方法を教える時くらいです。
セルフのメインの仕事はカーケアの声掛けと洗車などの作業で、フルサービスのような給油がない分こちらのウエイトが高くなっています。
セルフではこのほかに管理室にあるモニターで給油の監視をして、問題がなければディスプレイをタッチしてお客さんに給油許可を出すという作業もあります。
この作業には危険物取扱者乙類4種(乙4)と呼ばれる資格が必要になります。
資格は必要?
ガソリンスタンドのアルバイトは、資格が絶対に必要ということはありません。
ただしお客様のクルマを移動することもあるので、普通運転免許を持っていると比較的役に立ちます。
また、アルバイトの資格で重宝されるのが危険物取扱者乙類4種(乙4)です。
乙4はガソリン・灯油・重油などの引火性の液体全般の取り扱いが認められている資格で、ガソリンスタンドでは法律でこの資格を持っている人が最低でも1人常駐する必要があります。
セルフスタンドの監視と給油許可を出す作業は乙4の資格が必要になるため、この資格を持っている人は夜間勤務もでき時給が通常よりも高くなる傾向があります。
危険物取扱者乙類4種(乙4)資格の取得
乙4の取得には受験資格がなく年齢制限もありません。
10代のアルバイトでもこの資格を取得することができます。
そのためガソリンスタンドでバイトをしながら独学で勉強して、資格を取得する人もたくさんいます。
そんな資格なので年間の受験者は約30万人とかなり多めです。
合格率は40パーセントくらいですが、頻繁に試験を行っているので何度も受験ができる資格になっています。
試験科目は以下の3種類で、試験科目ごとの成績がそれぞれ60%以上で合格となります。
・危険物に関する法令15問
・基礎的な物理及び基礎的な化学10問
・危険物の性質並びにその火災予防及び消化の方法10問
試験は2時間のマークシート方式です。
乙4資格については独学でも勉強ができるので、詳しく書かれている本などで勉強して受験してくだい。
最後に
ガソリンスタンドのアルバイトは夏は暑く、冬は寒いというデメリットもありますがとてもやりがいのある仕事です。
比較的他のバイトよりも時給も高く、資格を取ることでさらに時給を上げれるのもメリットです。
店舗によっては若い人も多く和気あいあいと仕事ができるので、興味がある人は一度アルバイトをしてみてはいかがでしょうか。