ガソリンスタンドに行くと、会員価格と表示された看板をよく目にします。
しかしこの価格が、何の価格かわからないという人も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、ガソリンスタンドによくある会員価格とはどの価格なのかについて、ガソリンスタンド業界で販促の仕事を10年以上してきた専門家の立場からご説明します。
会員価格の種類
会員価格とは現金のみで給油する現金価格とは違い、ガソリンスタンドが提供する特別なツールを使った給油価格のことを指しています。
この価格は各ガソリンスタンドによって異なり、会員ツールも各ガソリンスタンドによって違いがあります。
会員にはいくつか種類がありますが、一般的な会員は以下のようなものになります。
現金会員
会員価格と呼ばれることが一番多いのが現金会員価格です。
現金会員価格とは、現金と会員ツールを併用して給油した時の価格になります。
現金会員ツールには色々なものがありますが、現在、現金会員で一番使われているのがポイントカードです。
ガソリンスタンドで使われるポイントカードは、Tポイントカードや楽天ポイントカード、dポイントカードなどで、これらを使うとガソリンの給油量や使用金額によってポイントが貯まり、通常の現金価格よりも安くガソリンを入れることができます。
ポイントカードは基本的には無料でもらえるので、タダでガソリンが安くなる便利なツールになっています。
ガソリンカード会員
最安値でガソリン給油ができるのが、ガソリンカード会員になります。
エネオスならENEOSカード、出光系ならアポロステーションカード、コスモ石油ならコスモ・ザ・カードがこれにあたります。
これらのカードはクレジットカードなので、その場で無料でもらえるものではありません。
しかし、年会費無料になっているカードが多いので、ポイントカードと同じように実質タダで利用できるメリットがあります。(ENEOSカードは年会費がかかることがあります)
>>>誰でもお得!ENEOSカードSのポイント還元率とメリット
プリカ会員
チャージしたお金を使って給油するプリペイドカードも、会員と呼ばれることがあります。
プリカを扱っているガソリンスタンドはだいぶ少なくなりましたが、プリカ価格は非常に安いのが特徴になっています。
しかしプリカの場合は、先にガソリン代を入金(チャージ)しなければいけないので、他のガソリンスタンドを利用しにくくなるというデメリットがあります。
また、これまで紹介したポイントカードやガソリンカードは、同じマークのガソリンスタンドで使用することができますが、プリカの場合は同じガソリンスタンドしか使えないデメリットもあります。
最安値給油のコツ

会員ツールを利用すると、現金のみで給油するよりもガソリン代がお得になります。
しかし場合によっては、会員ツールを複数を組み合わせることで、さらに給油がお得になることがあります。
ガソリンカード+スピード決済ツール
ガソリンカードを作るとき同時に、スピード決済ツールを作るとガソリン代がさらに安くなる可能性があります。
スピード決済ツールとは、EnekeyやDrivePayです。
これらは単独で使うよりも、同時に使った方がお得になることがあります。
たとえば、ENEOSカードでガソリン2円/ℓ引き、Enekeyでガソリン1円/ℓ引きなどのケースです。
この場合、ENEOSカードだけでは2円/ℓしか安くなりませんが、Enekeyを同時に利用することでガソリンが3円/ℓ安くなります。
このように一部のガソリンスタンドでは、ガソリンカードとスピード決済ツールそれぞれで値引きしているところがあるので、このようなところでは組み合わせが有効です。
ガソリンカード+LINE会員
ガソリンカードとスピード決済ツールの組み合わせと同じように、LINE会員もガソリンカードと組み合わせて使うことができます。
LINEで送られてくる値引きコードと、クレジット決済は同時利用できることが多く、LINE会員を行っているガソリンスタンドでは同時使用が有効な手段になります。
また、ガソリンカードとスピード決済ツールそれぞれで値引きがあって、LINE会員を実施しているガソリンスタンドでは、3種類の値引きを同時に受けれる可能性もあります。
最後に
ガソリンスタンドの会員には色々な種類があり、会員になる方法もそれぞれ違います。
会員になりやすさを重視するか、最安値を重視するかで利用するツールも変わりますが、複数を組み合わせることで、さらにガソリン代の節約が可能です。
そのためガソリン代の節約を考えているなら、出来るだけ多くの会員ツールを試しすことをおすすめします。
