ガソリン価格高騰の影響で、ガソリン代を節約している人は多いと思います。
しかし、いくら節約していても、使わないわけにいかないのがガソリンです。
そのため、ガソリン代を抑えるのに最も効果的なガソリンカードは、現在の状況では必要不可欠になっています。
そこでこの記事では、各ガソリンスタンドで一番お得になるカードについて、ガソリンスタンドの販促の仕事を10年以上にわたり行ってきた専門家の立場からご説明します。
エネオスで最もお得なカード
エネオスでお得なカードといえば、ENEOSカードです。
ENEOSカードは、エネオスの店頭で他のカードよりも安く給油ができ、請求時にも値引きがあるエネオス最強のカードです。
このENEOSカードは3種類あり、それぞれ違う特徴を持っています。
ENEOSカードC

メリットを最大限に活かせば、最もお得になるのが、ENEOSカードCです。
ENEOSカードCは、利用金額に応じて翌々月のガソリンの請求額が安くなり、最大値引きが7円/ℓ引になるカードです。
もちろんこの他に、ガソリンスタンドでの店頭値引きもあるので、合計の値引き額はさらに大きくなります。
ただし、このカードには注意点がいくつかあります。
1つ目は、7円/ℓ引きまで持っていくには、月にクレジットカードで7万円以上使わなければいけない点です。
7万円以上使わないのであれば、ENEOSカードPの方がお得になります。
2つ目が、2年目以降の年会費が有料という点です。
ENEOSカードCの場合、初年度の年会費は無料ですか、2年目以降1,375円の年会費が必要になります。
以上のようにENEOSカードCは、クレジットの利用金額が多い人にお得なカードです。
しかし、そうでない人にはお得にならないカードなので、自分のライフスタイルを考えて入会してください。
ENEOSカードP

ENEOSカードの中で、MAXのお得度だけ考えれば2番目になるのがENEOSカードPです。
ENEOSカードPは、エネオスで1,000円利用するごとに、ポイントが30ポイント貯まるカードです。
この貯まったポイントは1,000ポイント=1,000円でキャッシュバックできます。
1万円使うと300ポイント貯まるので、ガソリンが150円/ℓの時は、約5円の値引きと同じ効果になるのです。
また、これに店頭値引きが加わるので、さらに値引きが増えるメリットがあります。
ただし、デメリットになる部分もあります。
1つ目はENEOSカードCと同じで、2年目以降の年会費が有料という点です。
ENEOSカードPの場合も、初年度の年会費は無料ですか、2年目以降1,375円の年会費が必要になってしまいます。
2つ目は、ポイントが1,000ポイント単位の利用という点です。
3万円以上利用しないとポイントのキャッシュバックができず、給油金額が少ない人だと時間がかかってしまいます。
そのため、あまり給油しない人には向かないカードになっています。
しかし、エネオス以外の利用でも1,000円ごとに6ポイント貯まるので、買い物にこのカードを使えばポイントを貯めるのは、難しくないかもしれません。
ENEOSカードPは、総合的な値引きはENEOSカードの中でも一番なので、とにかくガソリン代を少なくしたい人にはおすすめのカードです。
ENEOSカードS

ENEOSカードの中でMAXお得度は一番低いものの、最も堅実なカードがENEOSカードSです。
ENEOSカードSは、ENEOSカードの中で唯一、2年目の年会費を無料にすることができるカードです。
ただENEOSカードSも持っているだけでは他のENEOSカードと同じく、2年目以降の年会費は必要になってしまいます。
しかしENEOSカードSは、年間1回でも利用すると次年度の年会費が無料になる特徴があります。
つまり、普段エネオスで給油をしている人は、結果的に年会費が無料ということになるのです。
また、請求時の値引きは常に2円/ℓ引固定で、クレジットを利用しなくても減らないのが魅力です。
そのため、これといったデメリットがないのがこのカードのいい点になっています。
誰にでもお得に給油ができるという点でこのカードはおすすめです。
アポロステーションでお得なカード

アポロステーションでお得なカードといえば、アポロステーションカードです。
アポロステーションカードは、エネオスのENEOSカードSと同様、ガソリンスタンドの店頭での値引きに加えて、請求時値引が常に2円/ℓになるカードです。
ENEOSカードSと違うところは、年会費が永年無料という点です。
アポロステーションカードの場合は、1年間1回も使わなくても年会費はかかりません。
またアポロステーションカードは、クレジットの使用金額に応じて最大10円/ℓ引きになる「ねびきプラス」というオプションサービスがあるのが特徴です。
「ねびきプラス」は、年会費を別途550円支払うと、利用額に応じて2円/ℓから10円/ℓまで請求時に値引きが受けられるサービスです。
しかし、ガソリン代を10円/ℓ引きにするには、月に10万円以上のクレジットの利用が必要になるため、あまり買い物をしない人には有効ではないかもしれません。
ただし、アポロステーションカードは、ねびきプラスをつけなくても、アポロステーション(出光・シェル)では最強カードなので、これらのガソリンスタンドを利用している人にはおすすめなカードです。
コスモ石油でお得なカード
コスモ石油ではコスモ・ザ・カードがお得なカードになります。
コスモ・ザ・カードには、オーパスとハウスの2種類があります。
コスモ・ザ・カード・オーパス

コスモ・ザ・カードを作るならオーパスが断然お得です。
コスモ・ザ・カード・オーパスはイオンカードのため、コスモ石油で利用するとWAONPOINTが200円につき1ポイント貯まります。
また年会費が永年無料なので、使わなくても年会費が引き落とされる心配がないのは良い点です。
一番重要なガソリンの値引きについては、他のガソリンカードと違って請求時値引は無いものの、コスモのガソリンスタンド店頭での値引きが最強になっています。
コスモ・ザ・カード・ハウス

コスモ・ザ・カード・ハウスは、コスモ石油のガソリンスタンドでしか使えない変わったクレジットカードです。
そのため、メリットはガソリンスタンド店頭で、値引き価格で給油ができるという1点のみになります。
年会費は、ネットde明細に登録すると無料になりますが、紙の明細の場合は550円必要になります。
コスモ・ザ・カード・ハウスはイオンカードの特典が無いので、オーパスに比べると見劣りするカードになっています。
最後に
ガソリン代が上がっているときは、ガソリンカードを持っていると何かと役に立ちます。
ほとんどのガソリンカードの年会費は無料(実質無料もあり)なので、持っていても損はありません。
ガソリン代節約のためにも、普段利用しているガソリンスタンドのガソリンカードは作るようにしましょう。
