ガソリンの価格は常に変動しています。
ただいつ値上がりするか、いつ値下がりするかはわからないので、予測して給油することは不可能です。
そのため、ガソリン代を節約できる給油方法を知っていると、価格変動に一喜一憂することがなくなります。
そこでこの記事では、ドルコスト平均法を使った給油(定額給油)を、定量給油と比較してどちらがお得なのかご説明します。
ドルコスト平均法とは?
最初にドルコスト平均法について説明します。
ドルコスト平均法とは、一定額の金融商品を定期的かつ継続的に購入する投資方法です。
つまり、数量に関係なく、毎回同じ金額で金融商品を購入するという方法です。
これによって、値上がっているときは少なく、値下がったときは多く、金融商品を購入することができます。
金融商品の購入は、タイミングによっては大きな損失が出てしまいます。
しかし、ドルコスト平均法で購入すると、長期的に見て偏りが少なく大きな損失を防ぐことができるのです。
投資の手法なので、ガソリン給油とは一見関係ないようにも感じますが、金融商品もガソリンも同じように価格が変動する商品なのでこの手法が使えます。
ドルコスト平均法を使ったガソリン給油

ドルコスト平均法でガソリン給油を行った場合(定額給油)はどういう効果が得られるのでしょうか?
定量給油と比較して説明します。
定額給油と定量給油
次のガソリン価格は、2010年~2020年の東京都区部の平均小売単価です。
年度 | ガソリン1Lあたりの平均小売単価(東京都区部) |
---|---|
2010年(平成22年) | 131.7円 |
2011年(平成23年) | 144.3円 |
2012年(平成24年) | 145.8円 |
2013年(平成25年) | 153円 |
2014年(平成26年) | 161.3円 |
2015年(平成27年) | 135.1円 |
2016年(平成28年) | 118円 |
2017年(平成29年) | 131.7円 |
2019年(令和元年) | 147.9円 |
2020年(令和2年) | 144.2円 |
この数字を使って定額給油と定量給油の差を比較した場合は次のようになります。
わかりやすくするために、年に1回づつの10回給油とします。
定量給油の場合
毎回50リットル固定給油
1リットルあたりの価格 | 給油量 | 給油金額 |
---|---|---|
131.7円 | 50リットル | 6,585円 |
144.3円 | 50リットル | 7,215円 |
145.8円 | 50リットル | 7,290円 |
153円 | 50リットル | 7,650円 |
161.3円 | 50リットル | 8,065円 |
135.1円 | 50リットル | 6,755円 |
118円 | 50リットル | 5,900円 |
131.7円 | 50リットル | 6,585円 |
147.9円 | 50リットル | 7,395円 |
144.2円 | 50リットル | 7,210円 |
10回の給油を合計すると、500リットル給油で70,650円ということになります。
1リットルあたりの価格は141.3円になりました。
定額給油の場合
毎回7,000円固定給油
1リットルあたりの価格 | 給油量 | 給油金額 |
---|---|---|
131.7円 | 53.15リットル | 7,000円 |
144.3円 | 48.51リットル | 7,000円 |
145.8円 | 48.01リットル | 7,000円 |
153円 | 45.75リットル | 7,000円 |
161.3円 | 43.39リットル | 7,000円 |
135.1円 | 51.81リットル | 7,000円 |
118円 | 59.32リットル | 7,000円 |
131.7円 | 53.15リットル | 7,000円 |
147.9円 | 47.32リットル | 7,000円 |
144.2円 | 48.54リットル | 7,000円 |
定額制で10回の給油を合計すると、70,000円で499リットル給油です。
1リットルあたりの価格は、140.28円になります。
定量給油に合わせて500リットル給油した場合は、使用する金額が70,140円となるので、定量給油の70,650円よりも、400円程度定額給油の方が安くなるという結果がでます。
つまりドルコスト平均法(定額)の方が若干お得になるのです。
まとめ
ドルコスト平均法を使った定額給油は、定量給油に比べて若干ですがお得になることがわかりました。
給油回数を10回にした場合のサンプルなので、回数がもっと増えれば、節約できる金額ももっと多くなると考えられます。
ただし、毎回の節約金額はかなり少ないので、継続的に同じ方法で給油できるかが、お得に給油するカギになります。
いずれにしても投資と同じように、ドルコスト平均法を使うと大きく損をすることは少ないので興味があれば試してみてください。
