なぜガソリンスタンドによって、価格の違いがあるかご存知でしょうか?
同じマークのガソリンスタンドで、同じガソリンを販売しているのに価格が違うのは不思議ですよね。
そこでこの記事では、10年以上にわたりガソリンスタンドの販売促進の手伝いをしてきた専門家の観点から、ガソリンスタンドの価格の違いについてご説明します。
ガソリンスタンドはどこが運営してる?
実はENEOSや出光やコスモなどの石油会社が運営しているガソリンスタンドは一部で、そのほかのガソリンスタンドの多くは、コンビニのフランチャイズのように他の企業が運営しています。
これらの企業はガソリン価格を独自で決めているため、それがガソリンスタンドによる価格差を生んでいるのです。
因みに石油会社が決めているのは、ガソリンスタンドに納めるガソリンの価格のみになっています。
ENEOSや出光と書いてあるガソリンスタンドでも実際運営している会社はENEOSや出光ではありません。
ガソリンの価格差は何で出るの?
前述のように運営会社によって、ガソリンの価格は異なります。
たださらにこの価格差が広げる原因はいくつかあります。
競争によって価格差が出る
地域によっては競争によりガソリンの価格が大きく異なっています。
これは一つのガソリンスタンドが安売を始めたとき、顧客確保のためこれに追随するガソリンスタンドと、そうしないガソリンスタンドがあるからです。
これが原因でガソリン価格の違いが出てしまっているのです。
ただし、このような価格差がでないようにガソリンスタンドの運営会社は地域の価格を安定させようという働きも行っています。
ガソリンスタンドには石油組合という組合があり、地域内で連絡を取り合い、ある程度価格を合わせるように行動しているのです。
同じ地域内でガソリンの価格差があまり出ない場所があるのは、これが機能しているためです。
もちろん横の連携を無視して1人勝ちを狙うガソリンスタンドもあるので、このようなガソリンスタンドが存在する地域は価格が崩れ、競争状態になってしまいます。
隠れた安売り店がある
一見すると周りと同じような価格でも、ガソリンスタンドの中に入ると「カード価格」や「会員価格」など外に表示していない安い価格が表示さているお店があります。
このように周りと価格を合わせているように見せて、実は安売しているガソリンスタンドも存在しています。
ただしこのようなガソリンスタンドは、お店の中に入ってみないと価格がわからないので、道路を走っている私たちも気づくことができません。
このようなガソリンスタンドは、いつも給油しているお客さんからの口コミを新規集客の手段にしています。
そのため価格差を感じるのは、実際にそのガソリンスタンドで給油した人だけです。
最後に
ガソリンスタンドは運営している企業の方針で、それぞれの顧客獲得施策は異なります。
ガソリンを安く販売しているところもあればそうでないところもあります。
ただ値引きではないサービスを実施しているところもあるので、ガソリンスタンドに行ってどんなメリットがあるか注意深く見てみてください。