タイヤの保管はどのようにしていますか?
夏タイヤと冬タイヤを使い分けていたらタイヤの保管は必要ですよね。
ただ正しい保管方法を知らないと、タイヤを劣化させてしまうこともあります。
そこでこの記事では自宅でのタイヤの保管方法について、ガソリンスタンドの販促の手伝いを10年以上行ってきた専門家の立場からご説明します。
自宅でタイヤを保管するための準備
タイヤを保管するには車から取り外して重ねておくだけでは不十分です。
タイヤを劣化させないための準備が必要になります。
タイヤを洗う
走行しているとタイヤには泥や塩化カルシウム(除雪剤)など色々な汚れが付着します。
これらの汚れには化学物質を含んでいる物もあり、タイヤに悪影響を及ぼすことがあります。
汚れが付着した状態で長期間放置しておくと、タイヤに傷が付いたり、色ムラが出たりすることがあります。
また、ホイールも汚れが付いた状態にしておくと錆びる原因になってしまいます。
そこで、タイヤを保管する前にやっておきたいことはタイヤの洗浄です。
洗浄は水洗いで十分です。
汚れを落として、しっかり乾燥させるとタイヤの劣化を防ぐことができます。
ワックスはNG
タイヤを保管する前に水洗いは必要ですがワックスはおすすできません。
ワックスには化学物質が含まれているので、長期間保管しておくとヒビ割れなどが発生する恐れがあります。
タイヤの空気を抜く
タイヤの洗浄の後、保管前にしておきたいのがタイヤの空気を抜くことです。
タイヤの空気を抜くことで、タイヤにかかる負荷を減らして地面に接地している部分の変形を防ぐことができます。
空気を抜く量は、適正値の半分くらい(1~1.5kpa)を目安にすると良いでしょう。
自宅でのタイヤの保管方法
タイヤを保管する準備ができたら、次は実際にタイヤを保管する方法になります。
タイヤを長持ちさせる方法は以下の通りです。
タイヤは基本屋内に保管
タイヤの劣化に影響を与えるのは直射日光や、雨などの湿気です。
タイヤを屋外に保管した場合、これらの影響を受ける可能性はとても高くなります。
そのため、これらの影響が少ない屋内に保管するのがベストの選択になります。
ただ屋内であっても風通りの悪いところだと湿気でゴムが劣化する恐れがあるので、できるだけ湿気の少ない場所を選んで保管してください。
また物置などに保管する場合には定期的に空気を入れ替えて湿気を防ぐようにしましょう。
屋内にタイヤを置くスペースが確保できない場合は、タイヤカバーやタイヤラックなどを用いて直射日光の対策と湿気対策をしてください。
工夫次第で屋外でもタイヤの劣化スピードを抑えることができます。
タイヤの置き方
タイヤを長持ちさせたいのであればタイヤの置き方にも注意が必要です。
タイヤは置き方によって変形してしまうので、負荷のかからない置き方を心がけてください。
ただタイヤの置き方はホイールがある場合と、ホイールがない場合で若干違いがあります。
ホイールがある場合は横置きがおすすめです。
ホイールがあるとタイヤの重量が重くなるので、縦置きの場合ホイールの重みで、地面と設置している部分が変形しやすくなります。
そのため、ホイールが付いているときは横積みで保管したほうが安心です。
ただし、一番下に置くタイヤには常に負荷がかかっているので、定期的に順番を入れ替えることをおすすめします。
ホイールが付いてないタイヤは縦置きにしてください。
縦に置くことでタイヤのサイドに傷をつけることが無くなります。
縦置きの場合もタイヤに負荷がかからないようにできればローテーションをするようにしましょう。
最後に
自宅にタイヤを保管する場合、一番注意しなければいけないのはタイヤの劣化です。
そのためタイヤを洗ってから、風通しが良く直射日光が当たらない場所で保管することをおすすめします。
置き方にも注意するとタイヤの変形を防ぎ、コンディションのいい状態に保つことができます。
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